みさきの歯科医院

猫背改善からアプローチする歯を抜かない矯正

歯列不正の原因の一つに頭蓋骨のねじれがあります。
出産のときに誰でも程度の差はありますが鎖骨と鼠径靭帯がずれます。
それに引っ張られて頭蓋骨もねじれます。当院では頭蓋骨のねじれを取るためにまず猫背を改善します。
頭蓋骨のねじれを改善しつつ、歯列矯正をしていきます。非抜歯矯正は賛否両論のある治療法です。

私自身1998年に2症例始めましたが、思うような結果が得られなかった過去があります。
2014年に西原克成先生の装置を見せていただいたときに衝撃をうけました。
私もほぼ同様のアイデアとしては以前からあったのですが患者さんを実験台にするわけにもいかず、ひとりで妄想していただけでしたが自信を得まして、うちの子供たちと自分とスタッフを実験台にやってみたところ、非常に良好な結果を得られました。もちろんすべての患者さんが非抜歯でできるわけではありませんが非抜歯適応の範囲は広がりました。

猫背改善からアプローチする非抜歯拡大矯正のメリット

家の外にしていかない

睡眠時間を含め1日8時間使用で子供なら1~2年で5から8ミリ広がります。
(成人は期間は1年までで3~4ミリを目指します。大学では男性は18歳女性は16歳以上は骨は広がらないことになっていますが様々な団体の先生方が実際広げています。私だけの特殊技術ではありません。広がり方がきれいになるように改良しただけで基礎的な理論の新発見はありません。)
上顎骨は頭蓋骨の底の部分になりますのでそこが広がる(成長不足やうつぶせ寝などによる変形やねじれが改善される)と鼻の空気の通り道が物理的に広がります。
それでもスペースが足りないとき前歯を引っ込めたいときは横の歯を(歯は固い部分(エナメル質)1.5㎜厚さがありますのでそこをヤスリで削って、サイズを小さくしてならべます。
抜歯矯正は4番目の歯を左右抜きますので8mmx2で16mmスペースができます。
ほとんどの場合16mmも必要なくてスペースが余ります。隙間を閉めるとき(頭蓋骨に閉める力が働く)に頭蓋骨がゆがむと矯正してかみ合わせはいいはずなのに顎関節症になることがあります。
抜歯矯正をしてから顎関節症になった患者さんは整体とマウスピースだけでは、なかなか治しづらい場合があります。
矯正再治療も勧めづらいのでなかなか難しいところです。
抜歯矯正の欠点である

1. 30歳過ぎるとほうれい線マリオネットラインが目立つ
2. 舌のスペースが狭くなることにより活舌が悪くなることがある
3. 舌のスペースが狭くなりすぎて舌が押し込まれいびきが出ることがある
4. 舌が押し込まれることによって下顎が引っ張られ猫背になることがある

などがない
下顎の骨自体が広がるわけではありませんので、えらが張ってくるとかはありません。

猫背改善からアプローチする非抜歯矯正のデメリット

装置を付けるかどうかは患者様次第

歯の削る量の少ないアライナー矯正

改良型床矯正装置併用

アライナー矯正は透明で薄いマウスピースを毎日18時間以上つける矯正です。
基本成長期が終わった患者さん用です。
改良型床矯正装置を併用することにより、通常のアライナーだけの矯正と比べて歯を削る量と治療費が削減できます。

改良型プレオルソ

いびき予防装置にも改造できる

プレオルソは2010年8月発表で私は第一期生ですが当時2歳の娘を使って早々に改良型の試行錯誤をしておりました。
改造に時間がかかりすぎるので2014年にメーカーの営業さんにこれこれこういう形のものを出してもらえないかと提案しました。
「発売から4年そんなことを言ってきた先生は開発者の先生含めいまだかつて一人もいない。とりあえず上に掛け合ってみます。また連絡します。」という回答でした。
「全然連絡ないな、ボツになったかな。」と思っていたら、2015年1月いきなり新商品の告知があり、3月に新発売となっておりました。
肝心なところは言っていなかったので不満もあったのですが、とりあえず新商品は何種類か買ってみました。現在はまた改良型を買わずに地味にベースの既製品を日々改造しています。

通常の抜歯ワイヤー矯正

抜歯矯正でも顎の骨が小さくて拡大矯正をして、顎の骨をある程度広げてから抜歯をした方がいい場合は治療期間は伸びますけれど拡大矯正をお勧めしております。
ワイヤー矯正は透明な装置ででなるべく白いワイヤーが使える段階のときはを使っております。
4番4本抜歯代、整体代、リテーナー代込みで3年間総額66万円(税込）から77万円(税込）です。
レントゲンをアナログからデジタルにするときにアナログ時代レントゲンが本当に必要な患者さんは数人でした。
400万円以上出すくらいならレントゲンいらない患者さんにしぼって価格を限界まで下げる方向でこの価格になりました。